- 2025年2月26日
- 2025年3月5日
下痢にも種類があることをご存じでしょうか
皆様、こんにちは。いけざわ神戸元町クリニック 院長の池澤です。
本日は、下痢の種類や原因について、くわしくお伝えいたします。
下痢の種類と考えられる疾患
下痢は原因によって急性と慢性に分けられ、それぞれ異なる疾患が関与します。
- 急性の下痢(突然発症し、数日で改善する):ウイルス性胃腸炎、食中毒、細菌感染(サルモネラ、カンピロバクター)
- 慢性の下痢(1カ月以上続く):過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)、大腸がん、甲状腺機能亢進症
- 脂肪便(油っぽい下痢):慢性膵炎、胆汁分泌異常、小腸の吸収障害
- 水様性の下痢:過敏性腸症候群、食物アレルギー、薬剤性下痢
下痢の検査と診断
下痢が長引く場合や原因が不明な場合は、以下の検査を行います。
- 問診・診察
食事歴や症状の経過を確認します。
胃カメラや大腸カメラを用いて、胃や大腸の炎症や腫瘍の有無を直接観察し、調べます。
当院では、内視鏡学会専門医が全例の内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を行っています。
当院の内視鏡検査は、鎮静剤・鎮痛剤などを使用することで、楽にお受けいただくことが可能です。
拡大機能を備えた最新機器を使用し、鎮静剤・鎮痛剤、炭酸ガス、軸保持短縮法(腸をなるべく伸ばさずに挿入する方法)などを併用することで苦痛を軽減しながら、正確な検査を実施しています。
また大腸カメラでポリープが見つかった場合は、10mm程度のものであれば同日に切除することが可能です。
- 便潜血検査:ヘモグロビン抗体を使用し、便に含まれる血液成分を検出します。
- 血液検査:炎症や感染の有無を調べます。
下痢の治し方
下痢の原因によって治療法は異なりますが、以下の対策が有効となる場合があります。
- 水分補給をしっかり行う(脱水予防)
- 消化に良い食事をとる(おかゆ、スープなど)
- 整腸剤や下痢止めを服用する(医師の指示のもと使用)
よくある下痢の症状と原因
- 下痢と腹痛が同時に起こる
ウイルス性胃腸炎や過敏性腸症候群の可能性が考えられます。
- ストレスによる下痢
過敏性腸症候群(IBS)の特徴で、ストレス管理が重要です。
- 血が混じる下痢
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や大腸がんの可能性があります。
- 油っぽい便が続く
膵臓や胆のうの異常が関与していることが多いです。
下痢でお困りの方は「いけざわ神戸元町クリニック」へ
下痢は一時的なものもありますが、長引く場合は病気が隠れている可能性があります。消化器専門医による正確な診断と治療を受けましょう。
いけざわ神戸元町クリニックでは、経験豊富な消化器専門医が最新の内視鏡機器を用いて正確な診断と治療を提供しています。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。