予防接種について
当クリニックでは、原則、神戸市に在住の方が対象に各種ワクチンの定期接種(対象となる方には公費での助成があるワクチン接種)を行っております。
定期接種の対象外の方で各種ワクチン接種をご希望の場合は任意接種となり、費用は全額自己負担となります。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、高齢の方や何らかの理由で免疫力が低下している場合に、肺炎や髄膜炎などの感染症を引き起こす原因となります。
日本人の死亡原因では、肺炎は常に上位に位置している怖い病気です。また、肺炎の罹患をきっかけに寝たきりになってしまうこともあります。
そうしたリスクを低減するためにも、肺炎球菌ワクチンを受けておくことが大切です。
肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌ワクチン ニューもバックス®)の予防接種は、市内在住方で条件の当てはまる方(今年度に65歳から5歳刻みの年齢になる方)に公費補助があります(自己負担額:4000円)。
対象となる方には神戸市から通知のハガキが届きますので、ご予約や受診の際にはご準備下さい。
詳しくは下記サイトをご参照ください。
神戸市:高齢者肺炎球菌の予防接種について
妊娠を希望する女性
もしくはその配偶者の風疹抗体検査および風疹ワクチン接種
風疹(3日はしか)は、妊娠初期の方が罹患した場合、出生児に「先天性風疹症候群」という合併症を起こす可能性があります。
風疹の予防、蔓延および先天性風疹症候群の予防を目的とし、神戸市では、神戸市に住民票があり下記いずれかに該当される方にはワクチン接種に一部助成がございます。(1人1回2,500円)
- 15歳~42歳の妊娠を希望する女性(もしくはその同居者)のうち、抗体価が低い方
- 抗体価が低い妊婦の同居者のうち、抗体価が低い方
接種するワクチンは風しん単独ワクチン、もしくは麻しん・風しん混合(MR)ワクチンになります。
詳しくは下記サイトをご参照ください。
神戸市:風しん予防接種の助成について
- 妊娠中の女性はワクチン接種できません。また、接種後最低2ヶ月間は避妊が必要となりますのでご注意下さい。
男性の風疹抗体検査および風疹ワクチン第5期定期接種
抗体保有率が低いとされる、1962年(昭和37年4月2日~1979年(昭和54年)4月1日生まれの男性は、抗体検査と、抗体価が十分ではなかった時のワクチン接種が、公費助成対象となります(抗体検査:自己負担無料、ワクチン接種:自己負担無料)。
ご自宅にクーポン券が郵送されますので、お問合せや受診の際にご準備ください。
接種するワクチンは、原則「麻疹・風疹(MR)混合ワクチン」となります。
インフルエンザワクチン
基礎疾患のある方(呼吸器疾患、心疾患、糖尿病など代謝性疾患等)、ご高齢の方、小児では症状が悪化しやすく、重症化や合併症の併発リスクが高くなります。予防接種により発症率の低下や重症化リスクの軽減が期待できるため、接種することをお勧めしています。
インフルエンザの流行期間は毎年12~3月で、ワクチン接種から予防効果が現れるまでには約2週間後ですので、11月中旬までの接種が望ましいと考えられます。また毎年、流行するインフルエンザの型は変化し、ワクチンもそれに合わせて変更されていますので、予防のためには毎年接種するようにしましょう。
インフルエンザワクチン接種は、神戸市在住の65歳以上の方(もしくは60歳~64歳の方の一部の方)や1歳から12歳のお子様には公費助成があります。
詳しくは下記サイトをご参照ください。
神戸市:高齢者のインフルエンザ定期予防接種
弱毒化インフルエンザ点鼻ワクチン「フルミスト」
フルミストは2024年9月に新規発売された、インフルエンザ予防に使用される鼻スプレータイプの弱毒化生ワクチンです。
従来の注射によるインフルエンザワクチンとは異なり、フルミストは痛みを伴わず、鼻から吸引するだけで接種が完了します。
接種費用
8,000円
※神戸市のインフルエンザワクチン助成金は使用できませんのでご注意ください。
対象年齢
2歳から18歳までの方
なお、以下の条件に該当する方は接種できませんので、事前にご確認ください。
- 上記以外の年齢の方
- 免疫機能が低下するような疾患をお持ちの方やステロイド・免疫抑制剤の内服中の方、またそのような方と同居中の方
- 喘息がある方
- 妊娠中の方
- アスピリンを服用している方
※詳細な体調や既往歴については医師にご相談ください。
接種回数
年齢にかかわらず1回
接種時の注意点
1. 接種のタイミング
ワクチンを接種した後、体内で免疫がしっかりと作られるまでには約2週間かかりますので、早めの接種をお勧めします。
2. 副作用について
フルミストの主な副作用としては、以下が挙げられます。
- 摂取後3~7日までに鼻水・鼻づまり・咽頭痛・咳などの感冒症状(約30%の方)
- 発熱(数%)
- アナフィラキシーやギランバレー症候群(ごく稀)
副作用が持続したり、重い症状が出た場合は、すぐに医師にご相談ください。
3. 他のワクチンとの同時接種
フルミストは、他のワクチンと同時に接種することが可能です。
4. 感染予防のための注意
フルミストは生ワクチンのため、接種後は1週間程度、免疫が低下している方(特に高齢者や新生児)との接触を避けることが推奨されます。
フルミストの利点
痛みがない接種方法
鼻からスプレーするだけなので、注射が苦手な方や小さなお子様にも最適です。
接種回数が1回
皮下注腫の場合、12歳以下では2回の接種が必要ですが、フルミストは1回の接種で十分な抗体がつくとされています。
高い予防効果
効果持続期間が1年間と長い。(皮下注射は約5か月間)
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。
コロナワクチン(2024年度)
10月1日よりコロナワクチンの接種を開始致します。
当院で使用するワクチンはコミナティ(ファイザー社)です。
摂取ご希望の方はお電話もしくはホームページからご予約下さい。
接種対象者
- 65歳以上の方
- 60歳から64歳で心臓、腎臓、呼吸器の機能に身体障害者手帳1級相当の障害のある方、またはヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に身体障害者手帳1級相当の障害のある方
(いずれも身体障害者手帳1級所持または同程度以上の方)
接種費用
上記に該当する方:3,000円
上記に該当しない方:16,000円
※生活保護世帯、市民税非課税世帯、神戸市発行の「公害医療手帳」をお持ちの方、中国残留邦人等支援給付制度受給者は無料です。
インフルエンザワクチンとの同時接種可能です。
同時接種の場合
- 公費使用の方:4,500円
- 自費診療の方:18,000円
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。
子宮頸がんワクチン
当院では神戸市在住の下記の公費接種対象女子への公費接種(無料)を施行しています。
子宮頸がんワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を予防するために開発されたワクチンです。HPVは、子宮頸がんの主な原因とされるウイルスで、特に一部の型ががん化するリスクを高めることが知られています。
- ワクチンの効果
子宮頸がんワクチンは、主にHPV16型や18型など、子宮頸がんの原因となる主要なHPV型に対する感染を予防します。このワクチンを接種することで、将来の子宮頸がんや関連する病気の発症リスクを大幅に減らすことが期待されています。
- HPV接種対象者
日本において、子宮頸がんワクチンは小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種として推奨されています。また、20代や30代の女性でも、HPV感染の予防効果を期待して接種が推奨される場合があります。
神戸市では以下の対象者が公費助成(無料)による接種の対象となります。
詳しくは下記の神戸市ホームページをご参照ください。
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの定期接種
HPVは男性にも感染するため、男性の接種も推奨されています。特に、HPV関連(尖圭コンジローマ)の病気の予防に有効です。接種はすべて自費診療となります。
当院では、公費対象者は無料です。上記に該当しない方や男性は全額自費での接種となります。
その他のワクチン(任意接種)等
助成対象外(任意接種)の方のインフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、麻疹・風疹ワクチンの接種も受け付けております。
帯状疱疹ワクチンなど、その他ご希望のワクチンがございましたら、一度クリニックまでお問い合わせ下さい。
それぞれの費用に関しましては、下記をご参照ください。
また、自費検査での麻疹・風疹の抗体価測定検査(方法:血液検査 費用:各3,000円)も可能ですので、ご希望の方はお問合せ下さい。
各種ワクチン 料金
インフルエンザワクチン
- 一般の方
- 3,500円
- 企業集団接種 (20人以上の申し込み)
※対象企業のご家族様も同値段で接種可能です。 - 3,000円
- 65歳以上 (神戸市在住の方)
- 1,500円
コロナワクチン
- 65歳以上その他公費適応
- 3,000円
- 自費診療
- 16,000円
インフルエンザ・コロナワクチン同時接種
- 65歳以上その他公費適応
- 4,500円
- 自費診療
- 18,000円
その他のワクチン
- 肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)
※接種券をお持ちの方でも5年以内に接種歴のある方は全額自己負担になります - 接種券をお持ちの方:4,000円
接種券をお持ちでない方:8,000円 - 麻しん風しん混合(MR)ワクチン
- 10,000円
- 風疹(単抗原)ワクチン
- 7,000円
- おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン
- 7,000円
- 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
- 22,000円/回
(2回接種) - 水痘ワクチン
- 8,000円
- B型肝炎ワクチン
- 6,500円
- ガーダシル(4価)
- 1回 16,000円(税込)
3回セット 45,000円(税込) - シルガード9 (9価)
- 1回 30,000円(税込)
3回セット 87,000円(税込)
健診について
当クリニックでは各種健康診断を実施しています。
初期には自覚症状がほとんどない生活習慣病を発見し、早期に治療を開始するためには、健診を受けることが非常に重要です。
それにより動脈硬化などの進行を予防し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な疾患を防ぐことができます。
また現在では、「癌」のような疾患も、早期発見により治癒する確率が高まっています。
神戸市がん検診
当クリニックでは神戸市がん検診(胃、肺)を随時行っております。
胃がん検診内視鏡検査にも対応しております。
ご希望の方は下記をご覧いただき、電話でお問い合わせください。
078-331-1230
神戸市がん検診 受診対象
神戸市に住民票があり、次の5項目のいずれにも該当しない方。
- ご加入の医療保険や勤務先等で同等の検診(検査)を受診する機会がある方(ご加入の健康保険組合等にお問い合わせください)
- 同一年度内に自治体、加入医療保険や勤務先等で同等の検診(検査)を受けられた方(自費や診療によるものは除く)
- 検診部位の病気等で治療中・経過観察中の方(引き続き治療を継続してください)
- 過去に検診部位の病気をしたことがある方(検診に適さない場合がありますので医師にご相談ください)
- 自覚症状がある方(すみやかに医療による詳しい診察・検査等を受けてください)
上記以外でも受診対象外になる場合があります。
料金
- 胃がん検診(内視鏡検査)
- 2,000円
(神戸市胃がん検診の方は鎮静剤は使用できません) - 肺がん検診(胸部レントゲン検査)
- 1,000円
詳細は神戸市ホームページをご確認ください。
神戸市:がん検診
特定健康診査(特定健診)について
当クリニックでは、対象となっている方の特定健康診査(特定健診)を行っています。
特定健診は、主に高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に関する体の状態を検査し、病気の早期発見、および生活習慣の改善につなげていくことを目指したものです。
対象は市町村国保加入者、および被用者保険(国保組合等)の被保険者で、40歳~74歳の方(75歳の方の一部を含む)です。
送付された受診券と保険証をもってご来院ください。
費用は、年度に1回に限り、市町村国保加入者は無料です。
その他の場合は一部自己負担がある場合がありますので、保険者(事業所等)へご確認ください。
特定健康診査項目
- 診察等
- 視診、触診、聴打診などを行います。
- 問診
- 現在の健康状態や生活習慣(飲酒・喫煙等)をお尋ねし、検査の参考にします。
- 身体計測
- 身長、体重、腹囲を測り、肥満度の指標であるBMIも計算します。
- 血圧測定
- 血圧を測り、高血圧の有無を調べます。
- 血液検査
- 脂質検査(中性脂肪、コレステロール)、肝機能(AST、ALT、γ-GTP)、血糖検査(血糖値、HbA1c)
※市町村国保加入者の場合は「腎機能検査+尿酸値」も含みます。 - 尿検査
- 尿糖、尿たんぱく
詳細な健診の項目(当該年度の健診結果より、医師が必要と認めた場合、実施します)
- 心電図検査
- 不整脈や狭心症などの有無を調べます。
(院内で実施します。) - 眼底検査
- 眼底カメラで同行から網膜を撮影し、眼底の血管を調べます。糖尿病による目の病気や、動脈硬化の状態などをしらべます。
(実施可能な医療機関に依頼します。) - 貧血検査
- 赤血球数、血色素量、ヘマトクリット
- 腎機能検査
- 血清クレアチニン、推算糸球体濾過量(eGFR)
- 市町村国保加入者の場合は必須項目となります。
後期高齢者医療健康診査
対象は後期高齢者医療保険の被保険者で75歳以上の方、または65歳~74歳で兵庫県後期高齢者医療広域連合の障害認定を受けておられる方です。
送付された受診券と保険証を持ってご来院ください。
費用は無料です。
検査内容は、既述の市町村国保の方の特定健診と同じです。
後期高齢者医療制度|兵庫県後期高齢者医療広域連合公式ウェブサイト
がん検診、肝炎ウイルス検診
当クリニックでは、神戸市がん検診として肝炎ウイルス検診を実施しています。
肝炎ウイルス検診
- 対象
- 市内在住の20歳以上の方(過去に受けたことがある方は除く)。
20歳の対象者の方には無料クーポンが届きます。 - 方法
- 問診・血液検査(HBV抗原検査、HCV抗体検査)
費用に関しては神戸市のホームページをご参照ください。
神戸市:肝炎ウイルス検査
その他の各種健診、自費検査など
入学・就職前健診、企業健診などの各種健診にも可能な限り対応致します。
また、特に何らかの疾患に罹患しておらず、これといった症状がない場合でも、自費健診という形で個々の健診メニューを組むことも可能です。
血液検査は、ご希望の項目などがあれば追加することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
当クリニックで実施可能な検査は以下をご参照下さい。
それぞれの健診費用は検査内容によりますので、別途案内させていただきます。
当クリニックで実施可能な検査
- 血液検査
- 尿検査
- 胸部エックス線検査
- 心電図検査
- 視力測定
- 動脈硬化検査(ABI検査)
- 腹部超音波検査
- 胃カメラ
- 大腸カメラ
- CT検査
自費健診
健康に関わる各種検査を受けたいが、現在何らかの病気に罹患しておらず、またこれといった症状もない場合でも、自費(全額自己負担)により健診を受けることができます。(保険適用外)
その場合、血液検査の項目など、検査項目については、ご自身による選択が可能です。
人間ドックのように、多くの項目を選択して、体の隅々までチェックするといった健診も行えます。
当クリニックで受けられる検査項目については、下記をご参照ください。
なお自費健診の結果、何らかの病気が発見された場合は、以降、その疾病の診療については健康保険が適用されます。